IDAS GNB

GNB (Galaxy and Nebula Booster)フィルター

銀河・星団・天の川と輝線星雲の両方をBoostできる新世代フィルター

IDAS GNBは従来のNBシリーズの特性に近赤外光も使用し
銀河・星団・天の川と輝線星雲を高コントラストに撮影します。

光害の多い可視域(波長400~700nm)では光害に強いネビュラブースターの特性になり

同時に光害が極めて少ない近赤外域を利用し銀河・恒星の連続光を高コントラストにします。

特に光害が強いロケーションでは赤外感度高いワンショットカラー撮像素子(IMX585、IMX464など)がお勧めです。
従来型のイメージセンサーのカメラでは銀河の彩度が高まります。

※繰り返し反射ハロについて。
GNBやDTD等の赤外も利用するフィルターでは近紫外、近赤外のハロが強くなります。
一般のカメラの光学系(光学ウインドウとセンサーカバーガラス)の反射防止特性が可視域に最適化されていてるため

最適化されていない波長域ではカメラ側ハロ強くなり、フィルターのハロと重なって来るためです。

以下NBZ(NBZex)のハロを1とした設計上のGNBのハロ強度 です。
GNB + IMX294カメラで8.0倍
GNB + IMX585カメラで6.3倍

GNBの分光特性と従来型のイメージセンサーQE特性

従来型のイメージセンサーによるM33銀河の写り具合

 

赤外感度が高いイメージセンサーによる作例

物理特性

本フィルターはLPS-D3やNBZなどで使用している
IGAD(Ion-Gun Assist Deposition)と同様の高密度高耐久エージングレス
IAD(Ion Assist Deposition=イオンアシスト蒸着)でコーティングされます。


薄膜の耐久性が高く、薄膜の硬さは石英ガラスに匹敵します。
多層薄膜とフィルター基板の密着性も著しく改善されています。
温度、湿度による分光特性の経時変化は

人間が生活している環境内では全くと言って良いほどありません。

注意事項

本製品は干渉フィルターです
光線入射角による分光特性の変化があります。
下記ご利用方法をお読みください。

レンズとカメラの間にGNBを設置した時

レンズ後方の円錐収束光(cone)内にフィルターを配置した時のシミュレーション。