NBx-PM & ODW

※ご注意:本製品群は単体で"紫外及び赤外カット"="UV・IR Block"が施されていません。
ご利用時は必ずUV・IR Blockが内蔵されているカメラやUV・IR Blockフィルターを併用してください。
そうしませんと輝星周辺のハロが目立つようになります。

Nebula Booster NB2-PM(Pass band Modification filter) for OIII Hα・NII
Nebula Booster NB3-PM(Pass band Modification filter) for OIII SII
Optical Distance Worker (ODW. Clear filter) for Opticaldistance correction
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オリオン大星雲のハッブルパレット(↑画像をクリックすると大きい画像になります)

フィルター:IDAS NB2-PM & NB3-PM
カメラ:QHY5III178C カラーカメラ
望遠鏡:ORION 30cm F4+TeleskopGPUコマコレクター
フィルターワーク
・IDAS NB2-PM 48mm + IR Block filter
・IDAS NB3-PM 48mm + IR Block filter
・NB2-PM 3sec x140コマ
・NB3-PM 3sec x350コマ
撮影者:宇都正明Photographer:MASAAKI UTO. Iwata-cty,Shizuoka,Jpana.

NB2-PM画像をRGBチャンネル分解:Rch→G image(H alpha・NII) Bch + Gch→ B image(OIII)
NB3-PM画像をRGBチャンネル分解:Rch→
R image(SII) Bch + Gch = B image(OIII)

 

NBx-PMは必ずIDASの光害カットフィルターやHEUIB-II等のIRカットフィルターとスタックして使用します。

IDAS NB2-PMはOIII域、HαとNII域の輝線星雲に対応し、NB3-PMはOIIIとSIIの輝線星雲に対応します。
どちらのフィルターも薄膜コーティングの干渉フィルターで、バンドパスの半値幅は短波長側で約21nm、長波長側で約19nmです。
Optical Distance Worker(略称ODW)は光路長調整用クリアフィルターです。
いずれのフィルターも750nm以上の赤外域はカットされていませんので
IDASの光害カットフィルターやHEUIB-II等のIRカットフィルターをベースフィルターとし
必ずNBx-PMとODWをスタックして使用します

ベースフィルターの光害カットやHEUIB-II等も交換しても構いません。撮影表現がもっと広がります。

下図はベースフィルターをNGS1とスタックした時の分光特性

ベースフィルターとの組み合わせ性能
適合性 ベースフィルター NBx-PM or ODW 分光透過帯
☆☆☆
LPS-D3(NGS1) NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII、SII
ODW NGS1と同じ
☆☆
LPS-D2 NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII、SII
ODW LPS-D2と同じ
HEUIB-II NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII
ODW HEUIB-IIと同じ
LPS-D1 NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII
ODW LPS-D1と同じ
LPS-V4 NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII
ODW LPS-V4と同じ
☆☆ UIBAR-III NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII
ODW UIBAR-IIIと同じ
☆☆☆ UIBAR-IV
又は天文用IRカット
NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII、SII
ODW UIBAR-IVと同じ
NB1 NB2-PM OIII、Hα、NII
NB3-PM OIII
ODW NB1と同じ
※適合性の☆数が多いほどフィルター間のゴーストに対し有利になります。

ノート1

従来同様IDASの配慮として、バンドパス部を意図的に長波長側に置き、薄膜干渉フィルターに付きものである「斜めに入射の光に対する分光特性短波長シフト」に余裕があります。
例えば平行光束において入射角14度以内またはレンズ後ろの収束光内ではF 値が2 以上(レンズによってはF1.4 以上)であれば、上記星雲輝線の透過をほぼロスすることなく維持します。

ノート2

薄膜はIDASの定番技術である高密度高耐久エージングレスIGAD(Ion-Gun Assist Deposition=イオンガンアシスト蒸着)でコーティングされます。 本フィルターはLPS-P2やLPS-V4などと同じIGAD(Ion-Gun Assist Deposition)によりコーティングされています。
この技術は干渉フィルターの心臓部である多層薄膜を高密度化するもので、従来の多層薄膜で得られない物性が得られます。

特徴1

薄膜の耐久性が高く、薄膜の硬さは石英ガラスに匹敵します。
また、多層薄膜とフィルター基板の密着性も著しく改善されています。

特徴2

温度、湿度による分光特性の経時変化は人間が生活している環境内では全くと言って良いほどありません。

※ 本製品は干渉フィルターです。
・光線入射角による分光特性の変化があります。
・下記ご利用方法をお読みください。

 

レンズとカメラ間にNB2-PMを配置した時。
(EOS-MFA-MやMFF-Rなど)

カメラの撮像素子サイズがAPS-C、バックフォーカス(※フランジバックフォーカスではありません)40mm以上、F値2以上以のレンズを使用すれば、フィルターに対する光束の平均最大入射角は約14゜以内に収まり、レンズの画角制限はほぼ無くなります。
※但しレンズ後玉が小さいほど平均最大入射角14゜を越えていく可能性が高まり、画像周辺では星雲輝線透過率が低下していきます。

50mmF2.0

28mmF2.8

使いこなし1ポイント
モノクロカメラとRGBフィルターで1バンドのバンドパスフィルターとして使用。
NGC2359